日本のヨガ界を牽引する第一人者の一人、日本ヨーガ瞑想協会会長 綿本彰氏考案のオリジナルメソッド。
一般的な「笑い」の中に共通する、3つの要素に着目して幸せな心の状態を育むことを目指します。

笑いの3要素は呼吸法やヨガの精神身体論と結びついており、
安心感・安定感・肯定感・喜び・解放感・覚醒などを促す効果が期待されます。
こういった状態にあるとき、私たちは内側から発せられる本当に自然な笑い、自然な笑顔が出てしまうのです。

常にさまざまなストレス下に晒されている現代人は、ありのままの自分を表現したり、解放するということが難しくなっており、
笑うという自然現象すらもできなくなっているのではないでしょうか。
笑いという人間の生理現象を活用することで、人間らしさ・自分らしさを取り戻しやすくしていきます。

ただ笑うことでも健康効果は高いですが、笑いの要素を「型」として取り組み、意識的に身体を整えていくことで、
より深い幸福感や満ち足りた感覚を感じられるようになるでしょう。

笑い呼吸法を通して、自分自身を優しく見つめ、自分と繋がり、心と身体の結びつきを育てていきましょう。

3つの笑いアプローチによる効果
なぜ笑い?

物事に取り組む時、真剣になりグッと力が入ってしまう経験はありませんか?
真剣になることは良いことではありますが、とても大切な要素が抜けています。
それが、気楽さ。リラックスしている状態です。

例えば、スポーツの世界でいう「ゾーン」は、高度な集中状態とリラックス状態が同時に訪れていることを言います。
これはまさに瞑想状態であるといえますが、自然に湧き起こるものでもあります。
自分からその状態を手に入れようとしても、空を掴むようなものなのです。

ヨガの世界では、「修習と離欲」が大切だとされています。
修習とは、自ら意思を持って行うこと。努力し続けること。Doing
離欲とは、自然に流れに任せること。ありのままでいること。明け渡す。Being

明け渡すとは、リラックスをしている状態のことでもあります。

また、瞑想には、
サマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想があります。
サマタ瞑想とは、集中瞑想。集中力を高め、心を落ち着かせます。
ヴィパッサナー瞑想とは、観察瞑想。ありのままに観る。

このように、頑張る・努力し続けるだけでは到達できない感覚があると、古代から言い伝えられているのです。
一般の社会では、努力して行うことばかりがクローズアップされていて、もう一方の明け渡すということにはあまり触れられていないのではないでしょうか。
私たちが良い状態にバランスして、持てる力を最大限に発揮しているためには、双方が同じだけ大切なのです。

この両方の要素の手助けを担っているのが、「笑い」なのです。

笑いは誰もが人生の中で一度は行ったことがある生理現象。
生活に慣れ親しんだ行為だからこそ、心の余裕を持って取り組みやすくなるのです。

声を出す

笑いは声を出します。

声を出すことは、内側から発する、表現をするという行為です。
喉で出す声は本当の声ではありません。
本当の声というのは、全身から発せられるもの。
声を出すというのは、全身運動であり、全身に振動を響かせることなのです。

全身から声を発するということは、赤ちゃんの頃はみんな普通にできていました。
成長とともに自我が発達し、さまざまな経験とともに抑圧や制限、防御や攻撃といったことを無意識にするようになり、本来の自分の持つ声が出せなくなってしまってしまうのです。

3つの笑いの要素により、身体の主要となるエネルギーセンターが活性されていくと、本来の声を出しやすい状態になっていきます。

笑いで全身のエネルギーを高め、内なる自分を解放しましょう。