ヨガニドラとは「覚醒した眠り」という意味。
「眠りのヨガ」「眠りの瞑想」とも呼ばれています。
完全に起きている状態と入眠時のまどろみの状態を作り出していきます。
寝ているわけでもなく、起きているわけでもない状態を保ちながら誘導を聞いていく瞑想法です。

このような状態にある時
脳波は「アルファ波」と「シータ波」になっていきます。

アルファ波…リラックス、集中状態
シータ波…レム睡眠(浅い睡眠)、夢見の状態

特にシータ波は海馬と結びついており、
記憶力・学習能力・ひらめき・ストレスからの回復など、
脳が深い休息に入ることで通常の活動状態から変化していきます。

45分のヨガニドラは3時間の睡眠に値すると言われており、高いリラクゼーション効果を持っています。
まどろみの状態に働きかけることで、
神経系・内分泌系・ホルモンバランス・細胞の修復・メンタルの回復・感情の解放
など無意識層のストレスリリースや自然治癒力の向上に役立っていきます。

ヨガニドラの行い方

基本は、仰向けの姿勢で行います。
30〜45分程度くつろいでいられる状態にしましょう。
身体に痛みが出る方は、クッションや枕などを頭の下や膝下に入れるなどをお勧めします。
リラックスしてくると体温が下がってくるため、靴下を履いたり身体の上にブランケットや羽織ものなどをかけ、
眩しい場合は目の上にタオルやアイピローなどを乗せると良いでしょう。


【 サンカルパ / 大願 】
ヨガニドラではサンカルパ(大願)を唱えます。

ヨガニドラの中で願い事を唱えることで潜在意識に働きかけ、
自分の人生がより良い道へ進めるための行動や選択ができるようになっていきます。
ここでの願いは、「欲」や「お願い事」的なものよりも、
自分自身を幸せな在り方に導いたり、内なる自分との繋がりを強くするようなことが望ましいとされています。
慣れないうちは、自分の本当の願いがわからないかもしれませんが、
継続して行なっていくうちに心の声に耳を済ませられるようになっていくでしょう。

サンカルパは簡潔に、肯定的で、現在進行形の短文で唱えるようにしましょう。